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国立那須甲子青少年自然の家を視察

6月29日から30日にかけて、渋谷区の公立小学校の児童が校外学習を行う、国立那須甲子青少年自然の家と日光高原学園として宿泊する民間の湯守釜屋を視察しました。

以下、視察の報告書です。

「国立那須甲子青少年自然の家」

全国28カ所ある国立青少年教育施設の一つで、渋谷区からは今年度は、神南小、代々木山谷小が6月に、常盤松小、中幡小が9月に、それぞれ4年生が1泊2日の宿泊体験を実施および実施予定である。なお渋谷区の他の学校は10校が御殿場の国立中央青少年交流の家へ、他4校は河津さくらの里しぶやを利用するとのこと。
 那須甲子青少年自然の家の体験プログラムとして、なすかしの森トレッキング、キャンプファイヤー、キャンドルファイヤー、ナイトハイク、絵付けだるま体験などがある。施設の機能として、室内でキャンプファイヤーをおこなえるプレイホールは雨天で活動が制限されないので有効な施設だ。
 参加した議員からの質疑では、病気や怪我をした場合の緊急対応について問われ、通常は公用車による近隣の病院への搬送。夜間は救急車やタクシーの利用。白河の総合病院までは30から40分かかるとのこと。
 また、体験プログラムについてどのように決めるのかという問いには、各学校で決めること、また6月は雨天も多いのでその対応についても、先のプレイホールでのキャンプファイヤーやだるま絵付けなどその他にもいくつかのプログラムを準備しているということだった。
加えて防災については、災害時は二次避難所としての機能し、400人が数日避難することができるだけの準備をしているという。
最後に、参加にあたっての費用については、上限4,208円で、そのうち食事およびシーツ代として2,890円とのこと。
 施設の評価としては、自然に溢れた広大な敷地にさまざまな体験ができる施設があり、改めて子どもたちにとって貴重な場であると感じた。
 課題としては、宿泊体験プログラムについて、当時配布の資料で2泊3日の墨田区の小学校の報告書と、1泊2日の渋谷区の小学校の報告書を比較すると、渋谷区の学校は時間に制限があり野外炊事などがないなど、体験できる内容にかなりの差があった。これは、4年生は初めての宿泊体験なので1泊であるということによるが、さまざまな体験ができるように2泊にすることも検討すべきではないかと考える。
 また、施設自体について、昭和51年に整備されたもので老朽化が見られる箇所も多い。令和6年度から300円の施設使用料が子ども(小学生から高校生)600円、大人(18歳から)2,500円に改定されるということだが、今後も継続的に利用できるよう、国において適切な施設維持管理がなされることを自治体からも求めるべきではないかと考える。

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