前回の那須甲子青少年自然の家の視察の次の日の6月30日には、渋谷区の公立小学校の6年生が、夏休みに歴史や文化体験などを行う、日光高原学園の宿泊施設、湯守釜屋を視察しました。
以下、視察報告です。
「日光高原学園」
渋谷の区立小学校、全18校の6年生が夏休みに宿泊し、自然や歴史、文化に触れる事業。宿泊する施設は民間の奥日光湯元温湯守釜屋。令和5年度は1グループ3校で6グループが実施予定。一番多い3校のグループは196名で一番少ないグループは177名とのこと。
活動内容として、日光東照宮、華厳の滝、足尾銅山見学。中禅寺湖遊覧船、戦場ヶ原ハイキング、日光彫体験、ふくべ細工体験、ナイトハイクなどを行う。
湯守釜屋での校外学習自体は平成に入って間もなくはじまったとのことで、施設としては長期に渡り利用されてきた。
施設は3つの建物に別れ、宿泊可能人数120名の本館と90名の愛山荘、渋谷区の子どもたちは宿泊することはないと説明があった、50名のガーデンハウスがある。食事も3会場あり、児童が一度に20名同時入浴可能。
子どもたちが雨の日でもできるプログラムとして漆工塗や益子焼、また室内でのレクリエーションが用意されている。
参加議員からの質疑では、食事のアレルギー対応について、事前に施設の方にリストと提出し代替メニューを作成、さらにチェックを行うということ。また、新型コロナウイルス感染症対策について、5類移行以降対面での食事も可能だが、引き続きスクール形式での食事が推奨されている点について、子どもたちが楽しく食事の時間が過ごせるように適宜対応を検討してほしいという意見がなされた。
今後の活動についての提案として、ナイトハイクなど夜間のプログラムについては、自然観察や天体観測など目的を明確にしたものにするべきと感じた。