活動ブログ

渋谷区役所建て替えの事業者提案について庁舎問題検討会の評価結果が報告される

昨年末の庁舎問題特別委員会で、2月の募集により応募のあった5つの事業者の選定のための評価結果が示されました。

評価については昨年11月末に関係職員及び経営コンサルタント、建築士、会計士、弁護士など6名の専門家で構成された、渋谷区庁舎問題検討会が設置され、次の5項目お軸におこなわれました。

  1. 災害対策の指揮、情報伝達を可能とする耐震性能の確保
  2. 周辺環境との調和
  3. 工事による区民サービスや財政に対する影響(工事期間、区の財政負担)
  4. 現庁舎の機能維持による区民サービスの継続(庁舎面積、駐車場台数、公会堂の座席数など)
  5. 現代社会に適応した環境性能を有するスマート庁舎の実現(長期経済性、自然エネルギー等の活用など)

(参考)民間建物の用途・規模

 応募のあった5案はいずれも、敷地内に共同住宅を含み、その定期借地権で建設費をまかなうものです。

一番評価の高かったものは、現在の区役所庁舎と渋谷公会堂の敷地内の南に庁舎が建ち、東に公会堂、北の代々木公園側に共同住宅が建つというもので、共同住宅については高さが121M、住居数は414戸になります。

提案書の評価における外部の専門家を含めた検討会の設置は一定の評価ができますが、庁舎問題についてはこれまでも事後報告が多く、今回も特定の事業者に関わるということで、議員も傍聴ができず、日程などについての事前の報告はありませんでした。

共同住宅の定期借地権によって建設費自体がかからなくても、仮庁舎に関わる費用など、区民の皆様の多額の税金が多額の税金が投じられる以上、透明性を高めるべきです。

私は評価への外部の専門家の意見など、検討会の議事録の全面公開を求めました。

【事業提案比較表】

評価順位

1優先交渉権者予定者

2次点者

提案書A

提案書B

提案書C

提案書D

提案書E

建物の配置と高さ

※敷地は現在の庁舎、駐車場、公会堂、広場を合わせたもの

北:公会堂・庁舎(10階39m)

東:庁舎(10階39m)

南:住宅(46階159m)

北:住宅(33階112m)

東:庁舎(7階28m)

南:公会堂・庁舎(12階48m)

北:住宅(37階121m)

東:公会堂(5階27m)

南:庁舎(15階65m)

北:住宅(49階164m)

東:公会堂(5階26m)

南:庁舎(13階57m)

庁舎、公会堂、住宅、商業施設一体型(北部分50階180m、東部分36m、南部分29m)

工事期間

庁舎29ヵ月

公会堂32ヵ月

共同住宅45ヵ月

庁舎39ヵ月

公会堂41ヵ月

共同住宅37ヵ月

庁舎27ヵ月

公会堂36ヵ月

共同住宅42ヵ月

庁舎35ヵ月

公会堂35ヵ月

共同住宅43ヵ月

庁舎48ヵ月

公会堂48ヵ月

共同住宅48ヵ月

渋谷区の財政負担

※仮庁舎の費用、移転費用を除く

0円

5.69億円

0円

0円

0円

民間用途・規模

共同住宅 戸数

共同住宅694戸

約77,000㎡

共同住宅397戸

約38,800㎡

共同住宅414戸

約45,300㎡

共同住宅630戸

約66,000㎡

共同住宅・商業施設557戸

約65,300㎡(住宅)

約2,200㎡(商業施設)

定期借地権

70年

70年

70年

70年

70年

※データは平成25年12月26日の庁舎問題特別委員会の資料から主要な項目を抜粋したものです。

区政レポートVol.18より