【談合疑惑の中、解体工事業者が決定】
当初の予定では昨年7月から解体がはじまる予定だったが、5月に行われた入札が不調に終わり、7月の再入札では落札した業者が失格。その後、決定した事業者に談合疑惑が持ち上がり契約破棄され、三度目の入札によって、南工区が関東建設工業、北工区がフジムラに決定した。
本年1月7日の解体説明会では、参加者から「談合疑惑が晴れていないに解体に入るのはおかしい」「日本スポーツ振興センター(以下、JSC)は情報公開と住民の声を聞くべき」という意見があがっていた。
工期は平成26年12月末から平成27年9月30日まで。
【国立競技場建設の問題点】
①デザインコンペについて
神宮外苑の歴史と景観に合うものを求める基準を設定するべきであった。
②事業の進め方と合意形成のあり方
「参加と合意形成研究会」が行ったアンケートでは賛否の両方の意見があったが、自由回答に答えた多くの方が「説明不足」を感じていた。
また、基本設計案は説明会の時点で実質決定事項であり変更可能な計画案が示されなかった。
③近隣への影響
近隣にお住いの方は「住環境が一変する」と訴える。まさか東京都の条例の20メートルの高さ制限が75メートルに緩和されるとは予想できない。国、JSCは住民の声を聴くべき。
区政レポートVol.24 新国立競技場問題 特集号より