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令和5年第一回定例会代表質問④

3.福祉について
(1)住宅確保要配慮者住宅支援の拡充について
次に福祉について住宅確保要配慮者支援の拡充についてお伺いします。
現在、渋谷区においては区営住宅として、高齢者向け住宅は世帯向け、単身向け合わせて270戸、身体障がい者向けが15戸、この他に一般向けが267戸があり、借り上げ等高齢者住宅が世帯、単身合わせて29戸あるなど、この他にも多様な形での支援がなされていることは承知しています。
一方で、昨年3月にまとめられた渋谷区住宅マスタープランでも、作成にあたりおこなわれた住宅確保要配慮者の居住に関する実態調査により、入居に関する問題など高齢者や障がい者など課題が示されています。
加えて、区営の高齢者住宅の募集状況は年に2回程度行われており、直近では単身が最大で61倍、世帯向けは27倍、ということで、希望してもなかなか入れないのが現状です。
 国においてもセーフティーネット住宅情報提供システムを通して、民間の住宅の情報提供などもおこなっていますが、渋谷区内だと2月17日現在、戸数は121戸あるものの、建物は5棟と選択肢は限られています。
渋谷区としても現在、渋谷区居住支援協議会を立ち上げ、住宅確保要配慮者への課題解決に向けて進んでいることは承知しておりますが、福祉的な観点から住宅施策を前に進めて頂きたいと考えます。そこで、今後の高齢者、障がい者等の住宅確保要配慮者支援のために、区営住宅および借り上げ住宅拡充のお考えについてお聞かせください。
 また、重層的支援が進むなか、高齢者、障がい者、生活福祉、その他の問題を住宅支援の観点からの横断的に対応する、専門の支援員制度を委託なども含め検討してはどうかと考えますがいかがでしょうか。区長の答弁を求めます。

(2)敬老祝い金について
次に敬老祝い金のあり方についてお伺いします。
渋谷区では75才からの高齢者の方に、毎年1万円の祝い金を贈呈してきました。また、地域の民生児童委員の方がこれをお渡しすることで、それぞれの方の現状の把握など、見守りの意味合いもある事業でした。
しかしながら、3年前からカタログギフトが導入され、昨年は5000円のカタログギフトと5000円のギフトカードが送られました。しかし街で話を聞くと、例えば、以前は敬老祝い金をもらえるとそれで美容室に行けたという声や、食料品など生活に充てていたなど、また「誰がカタログギフトなんかにしたんだ」と厳しいお叱りを受けることもありました。
そしてこのカタログギフトですが、まず高齢者がほしいものがないとか、または商店街の時計店の方によると、このカタログギフトでもらった時計を何人もの方が修理に持ってきているなど、商品にも問題があるという声もあります。
そこで、まずこのカタログギフトの商品等に関する苦情というのを、区はつかんでいるのか。つかんでいるのであれば、どのような苦情が何件あるのか、これについて区長の答弁を求めます。
また、敬老祝い金自体については、確かに75才以上に一律1万円配布という事業は、他の区では行っておらず、渋谷区はもらえるだけいいと言えるかもしれませんし、この間の感染症の拡大への対策という点も承知していますが、現状、高齢者の方が遣いやすいのは現金です。
加えて、財政的な側面からみると、1万円給付の令和元年が2億2272万4606円で令和3年度のカタログギフトとギフトカードが2億1686万5745円ですので、受け取らなかった人がいるので、これによって約600万円減っています。
一方、対象者はここ10年で約2500人増えていています。私自身は、渋谷区が他の事業投じる費用に比べればこの事業は維持できると考えますが、財政的な負担があるというのなら、それはそれで正直に述べて、例えば8000円にするなど、使いづらいカタログギフトはやめて現金でお渡しすることが望ましいと考えますがいかがでしょうか。
区長の答弁を求めます。

(3)バリアフリー化推進事業助成の拡充について
次に障がい者福祉についてお伺いします。
平成28年4月に障害者差別解消法が施行されてから、6年目を迎えますが、私が感じるのは理解は広がったものの、本質的なところは遅々として進まず、例えば車椅子を利用する方が店の造りで自由に食事もできない、介助犬の入店を断わられるなど、いわゆる合理的配慮というものの理解はまだまだ進んでいないと感じています。
 施設のバリアフリー化をとしては、以前、他会派の議員からも提案があった、渋谷駅周辺小規模施設に対するバリアフリー化推進事業助成がありますが、これは上限額は整備費の2分の1で、対象となる整備は、出入口、便所、敷地内の通路、手すり・スロープの設置等で、出入口、便所、敷地内の通路の内、2項目以上整備した場合は上限額100万円、それ以外では上限50万円となっており、一回限りのものであります。
これまで利用実績はなく、渋谷駅周辺でこれを利用して改修するのは二の足を踏むのではないかと考えます。そこで、この制度をまずは、渋谷駅周辺に止めず、区内全域に対象範囲を広げてはどうかと考えますがいかがでしょうか。区長の答弁を求めます。

(4)障がい者用フードコート事業について
次にすべての店舗が改修できない中で、例えば街でラーメン店に入りたくてもカウンターだけで車いすの方は利用できない、これは合理的配慮がなされていないわけですが、このような状況が改善されるまでの施策として、例えば区有施設の一角、または商店街の空き店舗などを区が借り上げバリアフリー化する、または場所や時間帯によっては道路や歩道などへのテラス席設置を認め、そこで近隣の飲食店の商品を食べることができる、障がい者の方のための小規模フードコートを作ってはいかがでしょうか。そこまでの配達等は一定区が負担すれば、障がいのある方も外食の機会が広がるのではないかと考えます。
合理的配慮という言葉だけで、本質的な改善が進まないなか、障がい者の方の生活向上のための具体的な施策として検討していただきたいと思います。区長の答弁を求めます。

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