4.まちづくり
(1)玉川上水旧水路緑道の再整備について
次にまちづくりについてです。はじめに玉川上水旧水路緑道の再整備についてです。これについては来年度11億1000円が計上されています。
この事業について、この間、さまざま手法で地域住民との会合等を開き進めてきたこと自体は理解しますが、現在進んでいるファームというコンセプト、また、前回わが会派の吉田かよこ議員から質問した子どもの遊び場の整備の問題など、まだまだ知らない方もおり、またもっとシンプルでいいので利用しやすい環境を望む方がいることも考えて頂きたいと思います。
その上で、本事業の基本設計委託には1億608万6,200円が投じられ、ランドスケープデザイナーとして、田根剛氏が選定されているわけですが、この事業は多額の税金を投じて進められる事業です。区民への説明責任を果たす上で、改めて田根氏との契約金額はいくらなのか、東京ランドスケープ研究所への委託料の内訳としてお答えください。区長の答弁を求めます。
(2)トイレプロジェクトについて
渋谷区は日本財団との協定で2018年からTHE TOKYO TOILETといプロジェクトを進め、当初は区内17カ所のトイレを日本財団が改修費用を負担する形ですすめてきました。これらのトイレは有名建築家、デザイナー監修で造られ話題になる一方、先進的な機能を付けたトイレがうまく機能しなかったり、エラーが生じたりという問題も話題になってしまっています。
私自身は以前の質問で、外観についての色や複雑な形状のトイレは長い目でみて維持管理費がかかるのではないかということを指摘しましたが、これらのトイレの維持管理費は来年度から渋谷が負担することになります。そこで、これらのトイレを維持について、経費的な負担が増すことはないのか。それには故障などの修繕費も勘案されているのか。
区長の答弁を求めます。
次にこのプロジェクトうち玉川上水旧水路笹塚緑道、幡ヶ谷、西参道のトイレについては、それぞれ令和3年3月と6月と7月に完成予定でしたが、笹塚は暗渠部分の強度について、その他の2か所は地下埋設物の問題があり、工期がおくれているという説明がなされており、昨年の8月まで工事は止まっていました。それが急に再開し、今やっと外観が見えるまでになってきたところです。
約3年遅れになったわけですが、工事が止まった理由とされていた問題は具体的にどのようなもので、どう解消されたのでしょうか。長期にわたり地域の公衆トイレが閉鎖されていたわけでありますので、是非、明確にお答えください。区長の答弁を求めます。
またこのトイレプロジェクトについては、多額の私財を提供いただいたということで、昨秋9月4日に柳井康治(こうじ)氏に特別区政功労者表彰が授与されました。区長の独断で区政功労者を選定するその手続きにも驚きはしましたが、そのことと同時に、この柳井さんがトイレプロジェックとの発案者であるというのは、それまでの委員会等でも説明がなかったので、そのことにも大変驚きを感じました。
なぜ、そのことについてTHE TOKYO TOILETのホームページにも全く記載もなく、はじまって約4年、議会にも説明がなかったのか、そもそも本当に当初からかかわっていたのか。区長の答弁を求めます。