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自宅で家族を看取ることについて

 

先日、NHKラジオ「社会福祉セミナー」とテレビの「社会福祉ネット」で、がん患者を自宅で看取るテーマの番組がありました。

 ラジオの方は、奥様を亡くされた国立がんセンターの総長の垣添忠生さんの話で、自宅で死にたいという奥様の希望で、最期は「外泊」というかたちで自宅に戻り、息を引き取ったとの事です。

垣添さんは医師なので自宅での看護・介護の準備ができたことと、4日間だったので自宅で看取ってあげられたが、普通の人が自宅で最期を迎えるのは今の時点ではなかなか難しいと語っていました。

テレビ番組の方は、鳥取県の在宅医療をする開業医の医師と、その医師に支えられ、がん患者のお母さんを家族が自宅で介護して最期を看取るという話でした。

私も1年半前に母をがんで亡くしました。母のがんは普通の検査では分かりにくい胃がんで、見つかった時には体力的な事もあり、切除は難しい状況でした。しかし、その後の抗がん剤治療がうまく行き、最期こそ病院で息を引き取りましたが、余命は長くて1年と言われましたが、その後、約1年半の期間、ほとんどを自宅で家族と過ごす事ができました。

 こういう事は当事者にならないとなかなか実感が湧かないことですが、大切な家族の最期はできるだけ落ち着いた環境で生活させてあげたい。

ラジオで垣添さんが言っていましたが、がん患者の8割は自宅での死を希望しているとの事です。がん患者に限らず、今の日本の医療では自宅での最期を迎えるというのは、なかなか難しい様ですが、今後は地域医療体制より充実させて、希望する患者には自宅で最期を迎えられる環境を整えていくことも必要だと思います。

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