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石巻・大川小学校へ。すぐ裏に山がある小学校でなぜ、多くの生徒が犠牲に!

石巻市では津波により児童74名、教職員10名、計84名がなくなった大川小学校に行ってきました。

 学校のすぐ裏には山があり、子どもでも5分もあれば山の上に逃げることが可能です。地震が起きてから津波が押し寄せるまで50分ほど時間があったにもかかわらず、なぜ、すぐ裏にある山に逃げられなかったのか、今回の訪問で子どもを亡くした保護者の方々のお話を伺うことができました。

保護者の方々はこの一年5ヶ月の間、石巻市の教育委員会に対して、当時の状況を知る生き残った教師や生徒への聴き取り調査や、学校の防災対策になどについて、情報の開示を求めてきたとのことです。

 しかし、教育委員会は十分な調査もせず、また、都合の悪い情報は隠ぺいしてきました。保護者の独自調査では、地震が起こった時「山に逃げよう!」と訴えていた子どももいたなど、教育委員会の情報では出てこない声もあります。

この大川小学校の問題だけでなく、昨年10月に起きた、滋賀県大津市の中学2年生のいじめによる自殺問題など、今、教育委員会という組織への不信感が広がっています。

これらの問題に共通するのが、問題が起きても隠ぺいされ情報が明らかにならない、適切な調査が行われないことなどです

120718石巻大川小学校

石巻の大川小学校。すぐ裏には山が。

なぜ逃げられなかったのか?