平成28年11月11日
区民環境委員会行政視察 函館市
2.インバウンドへの取り組み
訪日外国人の状況は、北海道全体で平成27年度197万4千人と全国の約1割を占めている。そのうち約4割の397,468人が函館市を訪れている。
函館空港への国際線就航便は、台湾から3社が週に1便、他1社が週に2便と多く、定期便就航以前から、チャーター便が来ていたという経緯がある。
年間を通した外国人観光客の割合は、上期と下期が1対1の割合で、特にアジア圏からの観光客は「雪をみたい」という理由が多いということだ。
函館市のインバウンドの取り組みの一つはプロモーション活動である。
これまでの取り組みとして、平成12年から台湾と北京、上海など中国の都市、韓国、タイなどで、経済、観光団体とのプロモーション活動を展開しており、各国で行われる旅行博や商談会などに参加するとともに、旅行会社、メディアへの招請事業を実施してきた。また、函館市の知名度をアップのため、中国語の卓上カレンダーを作成し中国の旅行会社への配布活動や、現地雑誌やウェブサイト等への広告掲載を行っている。
今年度の活動は、中国では北京、上海。台湾、香港、タイでトッププロモーションを実施し、上記以外にタイ、マレーシア、インドネシアで開催される旅行博等へ参加した。また、青森市など青函4市での台湾航空会社、旅行会社の招請事業や、タイ、マレーシアへの旅行会社、メディア招請事業などを行っている。
プロモーション活動を行う上で、訴求力のあるコンテンツの売り込みを中心に行っている。
北海道の魅力として挙げられるコンテンツは「雪」「花」「温泉」「食」。前述したが、特に東アジア、東南アジアからの観光客は雪への憧れや興味が深く。‟クリスマスファンタジー“や´‟はこだてイルミネーション“が勧められる。また、北海道には桜やシバザクラ、ラベンダーなど、花の名所が多く、函館市では五稜郭公園や函館公園の桜、恵山のつつじ、香雪園の紅葉などがある。登別温泉など北海道には多く温泉も点在しているが、函館市にも湯の川温泉があり、熱帯植物園でサルが温泉に入る姿が人気となっている。さらに、北海道は海産物や農産物も豊富で、函館市は食に関しても、寿司や刺身、ラーメン、スイーツなどの人気メニューが充実している。
これらのコンテンツとともに、函館、札幌、小樽、洞爺、登別の道南地域から道央に至るルートや、函館、青森、弘前、八戸、十和田の道南から青森をめぐる広域的な観光ルートも売り込んでいるという。
プロモーション活動とともに取り組んでいるのが、外国人観光客の受け入れ環境の整備である。
まず、函館市の公式観光情報サイト「はこぶら」は11ヵ国と多言語化されており、多くの国からの観光客に対応している。また、平成26年度は「免税制度改正とショッピングツーリズム」、平成27年度は「明日からできる!ムスリム対応」というテーマでインバウンドセミナーの開催しており、さらに、飲食店などでスムーズに注文できるよう、「指さし会話シート」や「指さしメニュー表」などのコミュニケーションツールの作成を促す啓発パンフレットの配布など、民間の受け入れ対応向上の活動も展開している。
これに加え、ハード面ではWi-Fi環境の整備にも取り組んでいる。
日本では各事業者や施設ごとに独自のサービスをとっており、利用時の手続きが統一されておらず、煩雑なために外国人観光客にとって使いにくい状況であったことから、昨年度から、函館市内の元町・金森赤レンガ倉庫周辺エリアの一部で、フェイスブックやツイッター、ウェイボーというSNSのアカウントで、利用可能な、同一サービスが提供できる環境整備を行っている。

